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目的と目標と手段と価値

目標と手段は違う。これは、思考力を鍛える上での基本である。目的と目標も同様に違う。これは、未だによく間違えられるので、セミナーの中でも参加者に確認し、わからない人がいると整理を手伝う。目的、目標、手段と階層構造で考えられるようになれば、大いに示唆を得られる。

価値は、どれにも関係するが、価値がもっとも刺激を与えてくれるのは、目的を考えるときだ。

目的、目標、手段の関係の説明はすばやく終わらせ、価値を考えてもらおうと思うのだが、年配者でも整理に手間取る。この概念は、日本ではQCでも語られてきた。QCで鍛えられた人は、スッと入っていける。その関係で年配の人は親しんでいたのだろう。

しかしQC自体が繁栄期を終えるに従って、目的、目標、手段の整理が当たり前にできた人たちが少なくなってしまったようだ、これは、“価値の時代”にとても困る傾向だ。QCについては、批判的に語られる事が多い。しかし、計算の力が弱くなってきたと言われるが、日本人はQCでずいぶん思考の基礎体力を付けたのではないだろうか。

価値が重要になっているが、その一方で基礎体力が落ちている。考えるのではなく、気持ち、好き嫌いで価値を考える事ほど危険な事はない。改めて、メルマガで取り上げなくてはいけないテーマだろう。

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これからの意思決定で大切な事 - もう少し具体的に

今年は、4日から新年の稼働が始まったようだ。さっそくいくつかの会合に出席してきた。

このブログに目をとめていただいた方々と、「納得感のある規律が存在し、それに従って運営できる」という基準について話した。

それからすると、日本の首相は、米国新大統領は、という話しにもなった。日本では、納得感のある規律さえない。提示されていもしないし、話しにならない。好き嫌いレベルなので議論する以前の状態だろう。大国訪問の際にみせた顔がいけなかった。テレビに映された様子は、一方ではうれしさの笑顔、もう一方はそうでないと対照的だった。もう困ったというレベルである。米国の大統領選挙はおもしろい。米国が新しさをどのようにとらえ、選択できるのだろうか。ちなみにクリントン氏は、新しくない。古いブランドのイメージがある。では....。いずれ整理して、私なりの予測もしてみたい。

新製品選択の例を出したせいか、ブランドがこれから大切だという人に複数会った。どこかでそんな話を聞いたのだろう。ブランドは、安定した市場でなら大切になるが、激変市場するでは、違う。富士フイルムの「アクシア」ブランドの成功例が有名だが、カセットテープがなくなってしまった今は昔でさえこのようだから、ブランドに寄りかかると、大変な事になる。最近の事例では、脱「サムソナイト」戦略を取った鞄のエースが興味深い。

これからは、ブランドではなく、プレミアを大切にしなくてはいけない。プレミア商品を生み出すマーケティング力があるかどうかが鍵だ。プレミア戦略は、世界では行われているが、日本企業はこれからだ。先頭を追いかけるのが得意な日本としては、これに目を付けた企業は、ライバルを追い抜く事ができるだろう。
(なお、企業ブランドと製品ブランドは、当然ながら混同して議論してはならないが、関係するところもあるのは当然である。)

以上については、価値という観点からも、十分に興味深い示唆が得られるが、それは別の機会にしよう。

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これからの意思決定で重要な事

意思決定では、選択肢選定の基準選びを間違えてはいけない。複数の新製品からひとつを選び取るときに、売りやすさを重視するのか、ある先端機能が使えて専門家から高い評価が得られることを重視するのか、慎重に検討する必要がある。

よいものはよいなどと簡単に済ましてしまう人も少なくなったとはいえ、まだ存在はしている。よいものであればすべてを備えているから、どのような評価項目でも一番の評価を得られるという幻想だが、これは、真剣に開発に取り組んだ経験がない事の表れでしかない。

新製品の選択であれば、シェアを取る事が重要な時代があった。価格が重要であった時代が世界では終わろうとしているが、日本では低価格でなくてはいけないという束縛からまだ抜け切れていないようだ。評価項目を考える事は、時代を読む事でもある。

広く、どのような分野においても重要になるのは何だろう。新年を迎え、私なりの予言をしてみよう。

それは、「納得感のある規律が存在し、それに従って運営できる」である。

新製品の選択であれば、突然の思いつきから始められた製品を選択してはいけない。マーケティング調査を踏まえ、自社の技術力、営業力、開発戦略に基づいて残った製品から最後の意思決定をするという事である。調査も戦略もないというのであれば、そこから作り上げなくてはいけない。

それでは、余裕がある大企業しか生き残れないと錯覚しないでほしい。規律は納得感がなければいけない。昔からこうやっているというのは、足かせでしかないし、新しい市場には、新しい戦略が必要になるから、ユニークな戦略形成に成功すれば、チャンスはいくらでもある。

新製品の選択を例にしてきたが、「納得感のある規律が存在し、それに従って運営できる」という基準は、どのような意思決定でも重要になる基準である。

進出先をどこにするかという決定でも、投資先の決定でも、相談を受けた際は、特に重要視しなくてはいけないポイントだと考えている。

注意してほしい事がある。規律を守るという話しになると、実直なわれわれ日本人を思い浮かべるかもしれないが、日本ほどいい加減な国はない。というのは、ここで言う規律とは、戦略的意思決定に関係するレベルのトップに立つ人の戦略遂行上の規律の事でだからだ。トップの気まぐれから始められた新製品の開発や海外進出の失敗が山ほどあるのが日本である。規律を守るのは、日本では一般兵士であって、トップ個人の好き嫌いが通ってしまうのが日本である。

納得感がある規律を作り、自らも実直に規律を守ろうとするトップがいるかどうかで、その組織の将来が占えるのではないだろうか。

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