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これからの意思決定で重要な事

意思決定では、選択肢選定の基準選びを間違えてはいけない。複数の新製品からひとつを選び取るときに、売りやすさを重視するのか、ある先端機能が使えて専門家から高い評価が得られることを重視するのか、慎重に検討する必要がある。

よいものはよいなどと簡単に済ましてしまう人も少なくなったとはいえ、まだ存在はしている。よいものであればすべてを備えているから、どのような評価項目でも一番の評価を得られるという幻想だが、これは、真剣に開発に取り組んだ経験がない事の表れでしかない。

新製品の選択であれば、シェアを取る事が重要な時代があった。価格が重要であった時代が世界では終わろうとしているが、日本では低価格でなくてはいけないという束縛からまだ抜け切れていないようだ。評価項目を考える事は、時代を読む事でもある。

広く、どのような分野においても重要になるのは何だろう。新年を迎え、私なりの予言をしてみよう。

それは、「納得感のある規律が存在し、それに従って運営できる」である。

新製品の選択であれば、突然の思いつきから始められた製品を選択してはいけない。マーケティング調査を踏まえ、自社の技術力、営業力、開発戦略に基づいて残った製品から最後の意思決定をするという事である。調査も戦略もないというのであれば、そこから作り上げなくてはいけない。

それでは、余裕がある大企業しか生き残れないと錯覚しないでほしい。規律は納得感がなければいけない。昔からこうやっているというのは、足かせでしかないし、新しい市場には、新しい戦略が必要になるから、ユニークな戦略形成に成功すれば、チャンスはいくらでもある。

新製品の選択を例にしてきたが、「納得感のある規律が存在し、それに従って運営できる」という基準は、どのような意思決定でも重要になる基準である。

進出先をどこにするかという決定でも、投資先の決定でも、相談を受けた際は、特に重要視しなくてはいけないポイントだと考えている。

注意してほしい事がある。規律を守るという話しになると、実直なわれわれ日本人を思い浮かべるかもしれないが、日本ほどいい加減な国はない。というのは、ここで言う規律とは、戦略的意思決定に関係するレベルのトップに立つ人の戦略遂行上の規律の事でだからだ。トップの気まぐれから始められた新製品の開発や海外進出の失敗が山ほどあるのが日本である。規律を守るのは、日本では一般兵士であって、トップ個人の好き嫌いが通ってしまうのが日本である。

納得感がある規律を作り、自らも実直に規律を守ろうとするトップがいるかどうかで、その組織の将来が占えるのではないだろうか。

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